“前田慶次の屋敷”発掘調査を紹介しています。

“前田慶次の屋敷”発掘調査

戦国武将・前田慶次の屋敷とされる米沢市の「無苦庵(むくあん)跡」で先月26日から行われてきた発掘調査の現地説明会が2日、開かれた。 既に江戸初期の柱穴群が発見され、言い伝え通り慶次の屋敷跡の可能性が高まっているが、 市教育委員会の担当者はその敷地面積が約7800平方メートルに及んでいたとの見方を新たに示した。 説明会には市内外から約30人が訪れた。
市教委担当者の説明では、調査地点の西側にある土塁跡を調べたところ、さらに外側に土塁があったことが確認された。 東側と北側に残る堀の跡などを基に敷地は東西109メートル、南北72メートルと推計。武家の屋敷を裏付ける広さとした。 先月28日までの調査で十数個が発見された柱穴群はその後、50個を数えた。塀や柵のほか、 母屋の周辺にあった納屋や作業小屋の跡とみられる。市教委はこれらの工法や柱の配置などから慶次が過ごした江戸初期の遺構としている。 説明会で市教委文化課の手塚孝主任は「無苦庵跡は慶次の屋敷との伝承地から推測地に進化した。 大きな成果だ」と強調した。参加した米沢市矢来2丁目の前山みえ子さん(71)は「ボランティアで市の観光ガイドを務めている。 今後は、ここが慶次の屋敷跡と自信を持って言える。本当にうれしい」と話した。 調査を実施した地元の米澤前田慶次の会(梅津幸保会長)は今回の調査結果を報告書にまとめるとともに、 現地に屋敷の全体像を記した看板を新たに設置するとしている。
2015年11月3日 山形新聞

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